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高度と血中酸素飽和度の関係

高度と血中酸素飽和度の関係

高度が上がると、空気中の酸素濃度は変化しませんが、気圧が低下するため酸素分圧が低下します。この酸素分圧の低下が、血中酸素飽和度に影響を与えます。以下に、高度と血中酸素飽和度の関係を表にまとめました。低酸素環境下でのトレーニングにおける運動強度の目安についても記載しています。

高度 (m) 血中酸素飽和度 (%) 備考
0 (海面) 95-100 健康な人の一般的な値。
1500 92-98 LSD(長時間低強度運動)トレーニングに適した環境です。初心者が最初に行う低酸素トレーニングの目安。
2500 90-96 テンポ走などの(中強度運動)トレーニングに適しています。低酸素に慣れてきたら、LSDにも利用できます。
3000 88-95 LT走(乳酸性閾値走)やそれ以上の短時間高強度トレーニング向き。1分以上の強度では維持が難しい。
4000 85-92 Vo2max(最大酸素摂取量)向上を目的とした高強度トレーニング向き。
5000 80-90 上級者向け。Vo2maxや無酸素域での短時間運動向け。血中酸素飽和度は80%以下にならないようにしてください。
6000 75-85 高高度の登山を行う方向け。運動目的のトレーニングには不向きである可能性がある。80%以下は危険な数値です。

注意:
上記の血中酸素飽和度は高い運動強度を行った場合の数値ではありません。個人の体質や健康状態、運動強度、トレーニング経験によって血中酸素飽和度や適切な運動強度は異なります。数値はあくまでも一例とお考えください。

用語解説:

  • LSD (Long Slow Distance): 長時間、ゆっくりとしたペースで走るトレーニング。持久力向上に効果的。
  • テンポ走: ある程度の強度を維持して走るトレーニング。乳酸性閾値を高める効果がある。
  • LT走 (Lactate Threshold Run): 乳酸性閾値付近のペースで走るトレーニング。持久力向上に重要。
  • Vo2max (最大酸素摂取量): 身体が1分間に取り込むことのできる酸素の最大量。全身持久力を表す指標。
  • 無酸素域: 酸素供給が追いつかず、エネルギーを無酸素的に生成する運動強度。非常に高強度な運動。
  • 酸素分圧: 混合気体中の、ある特定の気体が示す圧力。高度が上がると気圧が低下し、酸素分圧も低下します。

 

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